ワークブースと消防法|天井開口式と密閉型で何が変わるか・確認の進め方

ワークブース(個室ブース)の導入で、総務・施設のご担当者が最も気にされるのが消防法です。ここは製品カタログの「消防法申請は不要」という一言で判断してはいけない領域です。判断は建物ごとに、所轄の消防署が行います。

このページでは、何が論点になるのか、天井のある製品とない製品で何が変わるのか、そして確認をどう進めるかを整理します。当社にとって不利な点も先に書いています。

天然木ワークブースWOOBOの天井開口部。標準仕様は天井を閉じないため、既存のスプリンクラーや感知器の効果がブース内に及びます

先に結論

タイプ 消防設備との関係
天井開口式(WOOBOの標準仕様) 上部が開いているため、既存のスプリンクラー・感知器の効果がブース内に及ぶと扱われるのが一般的で、消防設備の追加は原則不要です。ただし散水の障害になっていないか等は建物ごとの判断です
天井を閉じるタイプ(密閉型の製品、およびWOOBOに天井板オプションを装着する場合) ブース内が独立した区画になるため、スプリンクラーヘッドや感知器の増設が必要になる場合があります

つまり、「消防法が問題になるかどうか」は製品の天井の有無でほぼ決まります。WOOBOが標準で天井を開けているのは、導入時の確認と工事の負担を小さくするためです。

論点は3つあります

1. 散水障害(スプリンクラー)

スプリンクラーが設置されている建物では、ブースの壁や天井が散水を妨げていないかが見られます。天井を閉じたブースは、内部に水が届かないため、ヘッドの増設を求められることがあります。

2. 感知障害(自動火災報知設備)

間仕切りで新たに区画をつくると、その区画に感知器がない状態が生まれます。この場合、感知器の増設が必要になります。天井開口式であれば、既存の感知器の警戒範囲に含まれると扱われるのが一般的です。

3. 避難と内装

ブースが避難経路や防火扉・消火器・消火栓の前をふさいでいないか、非常用照明が確保されているかが確認されます。これは天井の有無に関係なく、設置場所の選定で必ず確認すべき点です。

「6㎡以下・不燃材料」という免除条件について(重要)

天井のあるブースについて、可動式であること・床面積が6㎡以下であること・天井および壁が不燃材料で仕上げられていることを条件に、消防設備の増設を要しないと判断される取り扱いが紹介されることがあります。ここで正確にお伝えしておきます。

条件 WOOBOの場合
可動式(建物に固定しない) 該当します(据置型。電気工事・造作工事も不要です)
床面積 6㎡以下 該当します(幅1,050×奥行1,330mm=約1.4㎡、約0.6畳)
天井および壁が不燃材料 該当しません。WOOBOは国産杉の無垢材を使用しており、不燃材料ではありません

したがって、WOOBOに天井板オプションを装着して天井を閉じる場合、この免除条件には乗れません。その場合は、必ずビル管理会社と所轄の消防署にご確認ください。当社は「オプションを付けても消防法上問題ありません」とは申し上げません。

一方で、標準仕様(天井開口式)であれば、そもそも区画が生じないため、この免除条件を使う必要がありません。これがWOOBOの実務上の利点です。

建物の階数・用途で変わります

条件 注意点
11階以上の階 消防設備の要件が厳しくなり、感知器やスプリンクラーの設置が求められる範囲が広がります。高層階への設置は事前確認を強くおすすめします
地下階 同様に要件が厳しくなります
建物の用途(事務所/店舗/学校/福祉施設など) 用途区分によって適用される規定が変わります
自治体の条例 各地の火災予防条例により運用が異なります。最終的な判断は所轄の消防署です

確認の進め方(この順番が最短です)

  1. ビル管理会社に先に相談する。多くの場合、管理会社が過去の事例と所轄消防の運用を把握しています。ここで「天井のないブースなら問題ない」と確認が取れれば、それ以上進める必要がないことが多いです
  2. 設置予定場所の図面と、ブースの寸法・外観・材料が分かる資料を用意する。当社から仕様書・寸法図をお送りします
  3. 必要に応じて所轄の消防署に相談する。「可動式の家具として置く/天井は開口/床面積は約1.4㎡/建物に固定しない」という条件を伝えると話が早くなります
  4. スプリンクラー・感知器・消火器・防火扉・非常用照明の位置を確認し、干渉しない場所を選ぶ。設置場所の選定は導入前チェックリストにまとめています

資料請求の際に「消防確認用の資料希望」とご記入いただければ、仕様書・寸法図・材料の情報をまとめてお送りします。

▶ 消防確認用の資料を請求する(無料)

よくあるご質問

Q. WOOBOの設置に消防署への届出は必要ですか。

A. 標準仕様(天井開口式)は建物に固定しない可動式の家具で、上部が開いているため、消防設備の追加は原則不要と扱われることが一般的です。ただし判断は建物・階数・用途・自治体の条例により変わります。「不要」と断定できる立場にはありませんので、ビル管理会社および所轄の消防署へのご確認を前提としてください。

Q. WOOBOは不燃材料ですか。

A. いいえ。国産杉の無垢材を使用しており、不燃材料ではありません。そのため「床面積6㎡以下かつ天井・壁が不燃材料」という免除条件には該当しません。標準仕様では天井を閉じないため、この条件を使う必要がない設計になっています。

Q. 天井板オプションを付けると何が変わりますか。

A. ブース内が独立した区画に近づくため、スプリンクラーヘッドや感知器の増設が必要になる場合があります。遮音性を高められる一方で、消防面の確認が必要になります。装着をご検討の場合は、必ず事前にご相談ください。

Q. 11階のフロアに置きたいのですが問題ありますか。

A. 11階以上の階は消防設備の要件が厳しくなります。天井開口式であっても、事前にビル管理会社・所轄消防への確認をおすすめします。

Q. スプリンクラーの真下は避けたほうがよいですか。

A. 天井開口式であればブース内に散水が届きますが、ヘッドの直下や近接位置は散水の広がりを妨げる可能性があるため避けるのが安全です。図面をお送りいただければ、設置位置のご相談を承ります。

Q. 他社製品と比べて手続きは楽になりますか。

A. 天井を閉じる密閉型の製品と比べると、確認事項は少なくなる傾向があります。ただし「手続きが不要になる」わけではありません。設置場所の干渉確認とビル管理会社への相談は、どの製品でも必要です。

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※本ページは2026年8月時点の一般的な情報を整理したものです。消防法および火災予防条例の適用は建物・階数・用途・地域により異なり、最終的な判断は所轄の消防署が行います。当社が個別の建物について適法性を保証するものではありません。